経年変化から見えてきた脅威

▶インタビュー マーシュブローカージャパン株式会社代表取締役会長 平賀暁氏

世界経済フォーラムが発行している『グローバルリスク報告書』2015年版がダボス会議の(世界経済フォーラム)に先駆け1月15日に発表された。今年で10年目を迎えた報告書には国家間紛争が最も重大なリスクとして位置付けられ、地政学的リスクがクローズアップされた。2008年から同報告書の日本語版を制作するマーシュブローカージャパン代表取締役会長の平賀暁氏に、2015年版の解説と企業が注視すべきリスク管理について聞いた。

Qグローバルリスク報告書2015年版の特徴について教えてください。
10年目を迎えた今年の報告書では、地政学的リスクが前面に打ち出されています。その1つ、国家間紛争はこれまでも登場していましたが、それほど影響が大きいリスクとは考えられてきませんでした。2014年版と2015年版のグローバルリスクを比較すると、発生可能性と世界に与える影響が共に大幅に上昇しています。近年では2013年にアルジェリアで英国の石油会社BPの天然ガスプラントが襲撃を受けましたし、シリアやイラクなどで活動するISISの台頭もあります。このように世相を反映しています。 

今年の報告書では、世界を6つに分け、地域別にリスクをまとめています。

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