昨年の危機管理産業展
国内最大級の危機管理総合トレードショー「危機管理産業展(RISCON TOKYO)2017」が10月11日(水)から13日(金)の3日間、東京ビッグサイトで開催される。13回目を迎える今回のRISCONは、「防災・減災ゾーン」、「セキュリティゾーン」、「事業リスク対策ゾーン」の主要3ゾーンに加え、今年で2回目の開催となる「サイバーセキュリティワールド」を特別併催企画として開催する。同時期開催の「テロ対策特殊装備展(SEECAT)’17」と合わせ、国内外の「あらゆるリスクに対応する」製品・サービスが一堂に集結。出展企業は両展で467社711小間(9月25日現在)。国・自治体や民間企業の総務関係者にとって最新情報をキャッチできる展示会だ。


局地化・激甚化する自然災害から身を守る製品・サービスが集結
昨年4月の熊本地震、今年7月の九州北部豪雨災害など、国内では多数の自然災害が発生し、甚大な被害をもたらした。これらの自然災害に対応した防災対策製品が会場に集結。災害に備える津波シェルター・制振装置・止水板・災害監視システムなどの製品、災害発生時に活用される無人ロボット・各種救助資機材、長期避難に対処するトレーラーハウス・移動式トイレのほか、緊急時に求められる非常時通信システム・非常用電源など、国・自治体のみならず、民間企業にとっても導入が必要な最新の防災・BCP対応製品・サービスの展示が予定されている。
また、災害救助活動や災害監視、インフラの保守点検で、ロボット・ドローンの活用が期待されている中、今年のRISCON TOKYOでは、集中展示に加え「災害対策ロボット・ドローン実演コーナー」を設置。災害時に利用されているロボットやドローンが実際にどのように動くのかといった出展者によるデモンストレーションも必見だ。

サイバー空間におけるセキュリティ対策が一堂に!
官民問わず、あらゆる組織の事業活動を揺るがすサイバー攻撃に対して、被害を防ぐ為に“今”とるべき対策は何かをテーマにした特別併催企画。最新のソリューションが一堂に集結すると共に、会場内のステージでは連日、セミナー・出展者プレゼンテーションを開講。製造業・エンタープライズ・中小企業・自治体・重要インフラ企業向けに様々なサイバー攻撃対策を提案するセミナーにも注目。サイバー攻撃の現状を知る絶好の機会だ。

国内外のテロ対策に特化した製品が一堂に集結
世界各地で発生しているテロの脅威は依然として増す中、2020年には東京オリンピック・パラリンピックを控え、諸外国から多くの選手や観戦者の来日が見込まれる。テロ対策の強化は治安関係機関にとって、取り組むべき喫緊の課題だ。今年で11回目となるSEECATでは、テロ対策に特化した国内外の130社におよぶ出展企業が会場に一堂に集結する。
爆発物検知器や処理用ロボットが出展する「爆発物対策」、水中無人ロボットや自律型ロボットなどの「無人ロボット・ドローン」、認証システムや計測システムなどが出展する「画像・映像解析」、今回新たに化学剤検知器や放射線測定器などの「NBCRテロ対策」に特化した特設展示ゾーンを展開。また、海外からはイスラエルを筆頭にテロ対策の最先端技術を有する企業が出展。海外ではどのようなテロ対策を実施しているのかといった最新の知見を入手できる国内唯一の展示会だ。
なお、「テロ対策特殊装備展(SEECAT)’17」は、入場者を治安関係、国・自治体および重要インフラ関係者に限定したクローズドショーとして開催される。入場には、公式WEBサイトより入場申請を行い、許可を得ることが必須となる。

【聴講無料】最新のトピックにフォーカスしたセミナーを連日開講!
会期初日には、帝京大学名誉教授の志方俊之氏をホストに、日本の危機管理をテーマとした基調対談が開催される。また、気象庁気象研究所の隈所長による異常気象をテーマとした基調講演や東京都の田邉危機管理監、消防庁、空港関係者をパネリストに招き、首都東京の危機管理をテーマとしたシンポジウムも企画されている。このほか行政・企業のBCP(事業継続計画)、ロボット・ドローンの活用、企業の海外展開リスク対策など「危機管理の最新トピックス」をテーマにしたセミナーを連日開催。全セッション無料で聴講でき、公式WEBサイトから聴講登録可能だ。
 

■開催期間中に企画されている主な講演は次の通り。
詳細・申込>> https://www.kikikanri.biz/conference/#a02

【10月11日(水)】

11:00〜12:00
 基調対談
 日本の危機管理はどう変わる
 ~世界の大きな変化の中で~
 ・
ゲスト:丹羽 宇一郎 氏 元中華人民共和国 駐箚特命全権大使
               前伊藤忠商事
(株) 取締役会長
 ・ホスト:志方 俊之 氏  帝京大学 名誉教授

13:00〜14:00
 基調講演
 異常気象を知り、備える
 ~局地化・激甚化する豪雨等気象災害の軽減に向けて~ 

 ・講師:隈 健一 氏 気象庁 気象研究所 所長

15:00〜16:30
 シンポジウム
 首都東京の危機管理
 ~緊急時にどう備え、どう動く?情報発信のあり方~

 ・パネリスト:田邉 揮司良 氏  東京都 危機管理監
 ・パネリスト:大塚 大輔 氏   消防庁  国民保護・防災部防災課
                  国民保護室 室長
 ・パネリスト:菅井 理博 氏   成田国際空港(株) 空港運用部門
                  総合安全推進部 次長
 ・コーディネーター:福田 充 氏 日本大学 危機管理学部 教授


【10月12日(木)】

11:00〜12:30 
 危機管理セミナー 
 防災・減災・事業リスク対策(企業・自治体向けBCP) 
 いま最も必要な「事業継続計画(BCP)」と、その新たな価値とは

13:00〜14:30
 危機管理セミナー 
 防災・減災のためのロボット・ドローンの利活用と今後の展望

15:00〜16:30
 危機管理セミナー 
 グローバルスタンダードに基づく海外拠点におけるリスク対策
 ~有事における対応~


【10月13日(金)】

11:00〜12:30
 危機管理セミナー 
 IoT時代のセキュリティ機器の安全性

13:00〜14:30
 危機管理セミナー 
 海外手法に学ぶインタラクティブ・ワークショップ
 リスクハンティング-インシデントの予知・予測・予防


15:00〜16:30
 危機管理セミナー
 防災・減災・事業リスク対策(企業・自治体向けBCP)
 「家庭が守れなくては、組織は守れない!」本当に役立つ防災の話
 組織で「防災を美しく」って、ホントのところ何をすればいい?


(了)