今年4月から労働安全衛生法施行令の一部を改正する政令等が施行され、事業者は化学物質の自律的な管理を行うことが求められるようになりました。各企業や組織は危機管理や安全管理体制を強化し、平時から対策を講じていく必要があります。

本セミナーでは、関係法令の改正内容の解説や企業における取り組み事例、化学物質による事故、災害などから従事者を守るための防護服、呼吸用保護具などの製品および最新動向を紹介します。

法令解説

化学物質規制の見直しと企業の対応状況について

2022年5月に労働安全衛生規則等が改正され、化学物質規制の見直しが行われています。新たな制度の下では、事業者は、製造し取り扱う化学物質のリスクアセスメントを自ら行い、その結果に応じた措置を講ずるという「化学物質の自律的管理」が求められます。規制対象物質も大幅に拡大する中、事業場の経営者や化学物質管理者による取組の状況、直面している課題などにつき、簡潔に紹介します。

中央労働災害防止協会
労働衛生調査分析センター副所長

搆 健一氏

中央労働災害防止協会 衛生管理士/安全管理士 (技術支援部審議役) 
化学物質管理者研修の講師や、衛生管理士としての現場指導を実施中。これまで、主として行政機関で労働衛生、化学物質に関する技術基準作りや現場調査を担当。IARC第110回発がん評価委員会委員。 

取り組み事例

ENEOSの化学物質管理とマネジメントシステム 

ENEOS株式会社では、2023年の法改正より以前から、産業衛生技術専門家が中心となって化学物質の自律管理を実施しています。 
同社では安全衛生活動を推進するために、ISOに沿った独自の労働安全衛生マネジメントシステムである安全操業管理システム(SOMS:Safe Operations Management System)が導入されています。SOMSには産業保健·産業衛生も組み込まれており、安全·衛生·健康が一体となった管理が実施されています。また、各製油所には産業衛生技術専門家としてインダストリアルハイジニスト職(以下、IH)が配属されており、IHが中心となって各製油所の産業衛生活動を推進しています。 本セミナーでは、SOMSの運用とIHの実務について紹介します。 

ENEOS株式会社
川崎製油所 環境安全1G IHアドバイザー 

持田 伸幸氏

国内では唯一、10年以上米国でコンサルティング経験を持つ米国認定インダストリアルハイジニスト(CIH)。 2016年から日本国内有数の石油化学プラントであるENEOS川崎製油所に勤務、IHとして化学物質、粉じん、エルゴノミクス、保護具等の安全衛生管理を実施。  

製品紹介

~危険を伴う作業から従業員を守るために~ 
化学防護服の重要性について 

化学物質規制の改正が2024年4月から始まりました。事業者様はリスクアセスメントに基づき正しい保護具の着用がより一層求められるようになりました。 化学物質を原因とする労働災害が一向に減らないことが今回の改正の背景です。これらの事故の中には、適切な化学防護服を着用することにより、防止出来たものもあります。 そのような事故を少しでも減らし、化学物質を取り扱う従業員の安全を守るために「デュポン™ タイベック®ソフトウェア 防護服」、「デュポン™ タイケム® 防護服」を紹介します。

旭·デュポン フラッシュスパン プロダクツ株式会社
防護服グループ 部長

菊地 美穂氏

デュポンの主力製品であるノーメックス®、ケブラー® 個人用防護具関連繊維に携わった後、旭化成とデュポンの合弁会社である旭·デュポン フラッシュスパン プロダクツ株式会社で高機能不織布タイベック®製防護服の日本での営業責任者を務める。最前線で働く人々の健康·安全を守るため防護服や災害対策用製品の拡販に尽力している。 

化学物質管理で使用される呼吸用保護具について

化学物質の自律型管理への移行に伴い有害物質からのばく露防止対策として呼吸用保護具の選択機会増加が予想されます。 呼吸用保護具は適正に選択、使用、保守管理されなければ期待する性能が発揮されません。呼吸用保護具を適正に使用等するために保護具メーカーや保護具着用管理責任者、保護具アドバイザー(公益社団法人日本保安用品協会認定)の役割もより重要なものになります。 
本セミナーでは保護具メーカーの立場から、呼吸用保護具の適正な選択、使用、保守管理等のポイントと最近の化学物質管理に係わる法令改正によって義務付けられた呼吸用保護具の選択、使用方法等について解説します。 

興研株式会社
安全衛生ディビジョン マネージャー

篠宮 真樹氏

1994年4月 興研株式会社入社。飯能研究所勤務。呼吸用保護具及び有毒ガスの除去に係る研究開発を担当。2010年4月より現職(安全衛生ディビジョン マネージャー)。呼吸用保護具および環境測定機器の商品企画、商品開発、販売促進事業の責任者として労働災害防止に寄与。
2006年 日本産業衛生学会産業衛生技術部会奨励賞(中明賞)受賞
2020年度 中央労働災害防止協会緑十字賞 受賞 
2022年度 建設業労働災害防止協会 安全衛生表彰 功績賞  
オンデマンド配信 配信は終了しました。

< 開催概要 >

オンラインセミナー特別企画
危機管理と安全衛生の新潮流
リスクに強い組織になるための要点と対策

配信日時 2023年6月1日(木)~7月3日(月) オンデマンド配信

参加費  無料

同業他社のご参加はお断りさせていただきます。

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