（１）作業環境管理

①暑さ指数の把握
基準値を超え、または超えるおそれのある場合は、暑さ指数の低減、休憩時間の確保対策を徹底する

②休憩場所の整備
休憩場所に、氷、冷たいおしぼり、水風呂、シャワー等の身体を冷やす物品・設備を設ける。水分や塩分の補給を定期的かつ容易に行えるよう飲料水、スポーツドリンク、塩飴等を置く
　　
③通気性の良い服装の着用
冷却機能付きの服や通気性のよい帽子・ヘルメットを着用させる

④暑熱対策の実施
日よけテントの設置、足場の高いところや側面に遮光用ネットを張るなどの対策を実施する

（２）作業管理

①暑さ指数の上昇状況に応じ、作業の中断、短縮、休憩回数を増やす、休憩時間を長くするなどの対応を徹底する

②のどが渇いていなくても水分・塩分を定期的に補給する

③作業開始前や休憩時間中に体温を下げる

④管理監督者に現場が日陰となる時間帯に作業するよう指導する

⑤管理監督者に梅雨明けや夏季休暇明けなど、身体が暑さに慣れていない時期は連続作業を短縮するよう指導する

（３）健康管理

①作業開始前に、体調の確認をする
睡眠不足、体調不良、前日の飲みすぎによる脱水、朝食抜きの状態で仕事をすることは危険。体調を正直に申告できる雰囲気を作る

②作業中の作業者の健康状態の確認
管理者および作業員同士がお互いの健康状態を確認する。少しでも本人や周りが異変を感じたら、躊躇せず救急隊を要請する、病院へ搬送するなどの措置を取り、病院に運ぶまで一人にしない
＊急な容態の悪化により死亡するケースが多い

③健康診断に基づく措置（就業場所の変更、作業の転換など）
糖尿病、高血圧症、心疾患、腎不全、精神・神経関係の疾患、広範囲の皮膚疾患、感冒、下痢などがあると熱中症にかかりやすい

④日常の健康管理についての指導、情報提供、健康相談