リスク対策.com vol.13

●巻頭インタビュー
政府 事業継続ガイドライン見直し
内閣府政策統括官(防災担当)付企画官(災害予防担当) 伊丹潔氏

●特集
ついに上陸、弱毒性H1N1へのBCPを発動せよ
感染爆発との闘い

新型インフルエンザH1N1の発生から1カ月が経過した。世界各国でのパンデミック対策を尻目に、感染者の拡大は止まらない。日本の水際対策の砦(とりで)もついに破られた。目に見えないウイルスを前に、やはり感染爆発は防ぎようがないのか。

このウイルスが弱毒性だといっても油断は禁物だ。感染すれば1~2週間の入院または自宅療養となることが考えられ、社員が集団感染すれば企業の活動にも影響が出る。「企業の事業継続の面では、強毒性ではなかったことについて、対応を緩める要因にはならない」との見方もある。

一方で、100年に一度の金融危機からいまだ立ち直っていない経済状況下で、過度な対策を行うことは、健康被害とは別の大きな被害を生み出すことになりかねない。強毒性鳥インフルエンザH5N1を想定して新型インフルエンザ対策に取り組んできた企業の中にも、弱毒性を考慮した計画に見直す動きが出ている。

ただし、企業の場合、政府や自治体が行動計画に従って対策を打つように一律の対応を取るわけにはいかない。社会機能維持に関わる企業と、そうでない企業では当然、対策の内容もトリガー(発動条件)も異なる。今号では、メキシコに工場をもつ日立製作所のこれまでの対応と、企業の新型インフルエンザ対策、事業継続計画(BCP)に詳しい専門家からの特別寄稿を紹介する。

□ドキュメント 日立製作所の決断「メキシコ駐在員を守る」

□危機管理スペシャリストの緊急提言
(株)インターリスク総研 篠原雅道氏
東京海上日動リスクコンサルティング(株) 青地忠浩氏 小林俊介氏
(株)三菱総合研究所 石井和氏
日本アイ・ビー・エム(株) 深谷純子氏
(株)レックスマネジメント 秋月雅史氏
NEC 福地丈晴氏
(株)レスキューナウ 市川啓一氏 筒井正彦氏
インターナショナルSOSジャパン(株) 安藤裕一氏

●トップインタビュー
NPO法人危機管理対策機構 細坪信二事務局長
経営と危機管理の統合を目指せ

●調査
新型インフルエンザ対策 企業調査(インターリスク総研)
対策実施が30%に急増

●解説
解説 改正消防法(損保ジャパン・リスクマネジメント)
消防計画の作成や自衛消防組織の設置

●BCAOアワード2008
徳島県が大賞 7企業・団体が受賞

●防災ビジネス最前線
防災を信頼のツールに
シュアティ・マネジメント協会

●企業レポートBS25999
ITシステムサービスで取得 シンカーミクセル
コールセンター業で初の取得 クリエイトラボ

●寄稿
新シリーズ「中小企業のBCP:ステップアップ方式での作成の解説」
丸谷浩明 NPO法人事業継続推進機構理事長

●シリーズ
シリーズ「リスクマネジメント基礎講座」
渋谷和久 国土交通省広報課長

新シリーズ「BCPにおける企業の資金繰り対策」
眞崎達ニ朗 眞崎リスクマネジメント研究所代表

シリーズ「経営戦略を事業継続計画へ」
宮本薫 損保ジャパン・リスクマネジメント

●展示会
第4回 オフィスセキュリティEXPO
上海国際防災と緊急事態管理の総合技術展覧会
エンタープライズ・リスク・マネジメント2009
新型インフルエンザ対策フェア
第3回「地域防災防犯展」大阪

●PR
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仮想化・最適化技術でエコを追求【NEC】
寄稿 BS25999-2の取得方法教えます【ニュートン・コンサルティング】