2024/04/22
Books
![](https://risk.ismcdn.jp/mwimgs/f/7/670m/img_f7c0723225656d2a2783e406356f8763256575.jpg)
災害対応からBCP見直し、防災・BCP-DX、リスクマネジメント活動、ERMまで
16社の取り組みをテーマ別に整理
自社の学びや振り返り、改善の参考に
リスク対策.comはこのほど、PDF媒体「月刊BCPリーダーズ」2023年1月号~12月号に掲載した企業事例記事を抜粋し、テーマ別に整理して1冊のPDFにまとめました。合計16社の取り組みを一気に読むことができます。
新年度が始まり、4月・5月は入社式や説明会、研修会などのイベントが続いて、企業の防災・BCP、リスクマネジメント担当部門の方も忙しい時期を過ごしていると思います。人事異動等で新たに担当者になった方も多いのではないでしょうか。
さまざまな業種・規模の企業事例は、防災・BCP、リスクマネジメントの実践イメージをつかむうえで最適です。新任担当者の方のよい教材になるほか、ベテランの方においても、昨今のリスク対策の動向をつかむうえで役立ちます。自社の学びや振り返り、改善の参考にしていただければ幸いです。
本PDFは、リスク対策.PRO会員限定で下記からダウンロードできます。
■目次
PART1 不測の事態に企業はどう対応したのか
事例1
BCPと助け合える関係が機能した復旧活動
千曲川決壊による壊滅的被害に次々と救いの手
カイシン工業[長野県]
事例2
「回復」から「成長」へ復旧フェーズをステップアップ
ステークホルダーからの支援があと押しに
ニッキフロン[長野県]
2019年10月の台風19号で被災した企業の事例。両社ともBCPを策定し、経営者・従業員の危機意識を醸成していたことが初期行動の早さにつながった。日頃から協力会社や取引先とのつながりを構築していたこと、そのつながりを災害対応によってさらに強化していったこともポイント。
事例3
原因不明の突然の停電でも手術を継続
安全性を審査する国際認証が奏功
倉敷中央病院[岡山県]
2016年に突然の電源喪失に見舞われた病院の事例。原因不明で非常用発電機も作動しないなか、現場スタッフがパニックに陥ることなく対応できた背景には、JCI認証にもとづく訓練の徹底がある。事故の教訓から設備を改良、2018年の西日本豪雨後は止水壁を設置、緊急時に備えた改善を続けている。
PART2 持続可能なBCPへの継続的見直し
事例4
「持続可能なBCP」で事業継続の実効性を高める
運用業務の見直しで活動プロセスを可視化・効率化
NEC[東京都]
事例5
従業員の自助力高め現場主導型に運用を転換
徹底したロールプレイ訓練で継続的に課題抽出
日産自動車[神奈川県]
防災・BCPを経営戦略と連動させ、事業継続に向けた行動が自然にできる組織を目指して取り組む事例。精緻な計画よりも日常のBCM活動に重きを置いているのがポイントで、訓練や評価、レビューなど一連のPDCAを社員が主体性をもってまわせるよう理解しやすく共有しやすい仕組みの構築とその運用に努めている。
PART3 防災DXで災害対応力と事業継続力を高める
事例6
関連事業者を巻き込んだ災害情報共有システムを構築
台風災害などを受け空港全体のBCPを策定
成田国際空港[千葉県]
事例7
DX活用による管理負担軽減とナレッジ共有
国内約480拠点で豪雨災害リスクを確認
リコーグループ[東京都]
事例8
Teamsで膨大な災害情報を簡単に共有できる仕組み
ITシステムで迅速かつ的確に被害状況を把握
パナソニックグループ[大阪府]
事例9
独自システムで災害時の現場情報を即時共有
ダッシュボード活用で積極性増した災害対策本部
飛島建設[東京都]
防災・BCPにおいて、複数の拠点やグループの災害リスク、事前対策、いざ被災したときの被害、初動、復旧の状況、事業継続への行動をいかに統制し最適化するか。ITをフル活用し、情報の一元管理に取り組んでいる事例。離散する情報を集めやすく、見やすくし、共有することで、組織や業務の変革にもつなげている。
PART4 リスクマネジメント活動の垂直・水平展開
事例10
住宅建材設備の供給責任を果たす
LIXILのリスクマネジメント
LIXIL HOUSING TECHNOLOGY[東京都]
リスクマネジメントの重点活動として、災害対応力の向上に取り組んでいる事例。地域ごとのハザードにもとづいて各拠点が行っているタイムラインの作成や訓練などの活動を「リスクマネジメント通信」で全社的に共有、担当者の声も紹介するなど、よい事例を横展開することで改善活動の活性化につなげている。
事例11
日々のヒヤリ・ハット共有でインシデントにいち早く対応
成長を支えるリスクマネジメント
オイシックス・ラ・大地[東京都]
事例12
ファシリテーションで重要リスクの理解と共有を深める
幹部メンバーのプレ議論や社員向けワークショップを導入
明電舎[東京都]
内部統制の枠組みを活用したホットラインやファシリテーション、ワークショップなどにより、従業員のリスク感度を高めている事例。リスクやトラブルを速やかにピックアップして脅威の芽を早期に摘むとともに、リスクマネジメント活動への参加意識を高めて社内隅々まで浸透を図っている。
PART5 全社的リスクマネジメントと経営の融合
事例13
危機に備えグループ全体での対応枠組みを構築
ブランドを守る! 日本コカ・コーラのERM
日本コカ・コーラ[東京都]
事例14
2040年長期ビジョン達成を支えるリスクマネジメント
ERMの成熟度を可視化し組織への浸透を図る
JX金属[東京都]
事例15
統合5年目からの全社的リスクマネジメントへの挑戦
継続的な成長・発展に向け全員参加型を模索
UACJ [東京都]
事例16
インテリジェンスを強化 未知のリスクにも備え
企業の発展にはリスクマネジメント改革が不可欠
花王[東京都]
環境変化に適応できる柔軟な組織運営に向け、横串の連携体制によるガバナンス活動、すなわち全社的リスクマネジメント活動に取り組む事例。縦割りで硬直化した組織を解きほぐし、全体的なインテリジェンスを高めるためにさまざまな枠組みや仕組み、ツールを導入、外部の力も借りて経営体質の改善、変革に挑んでいる。
PDF A4サイズ 横 計90ページ
Booksの他の記事
- 2023年防災・BCP・リスクマネジメント事例集【永久保存版】
- 危機管理白書2024年版
- 2022年下半期リスクマネジメント・BCP事例集[永久保存版]
- 危機管理白書2022年版
- 2022危機管理標語カレンダー【秋編】
おすすめ記事
-
-
-
3線モデルで浸透するリスクマネジメントコンプライアンス・ハンドブックで従業員意識も高まる【徹底解説】パーソルグループのERM
「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンとして掲げ、総合人材サービス事業を展開するパーソルグループでは、2020年のグループ経営体制の刷新を契機にリスクマネジメント活動を強化している。ISO31000やCOSO-ERMを参考にしながら、独自にリスクマネジメントの体制を整備。現場の業務執行部門(第1線)、ITや人事など管理部門(第2線)、内部監査部門(第3線)でリスクマネジメントを推進する3線モデルを確立した。実際にリスクマネジメント活動で使っているテンプレートとともに、同社の活動を紹介する。
2024/07/23
-
インシデントの第一報を迅速共有システム化で迷い払拭
変圧器やリアクタなどの電子部品や電子化学材料を製造・販売するタムラ製作所は、インシデントの報告システム「アラームエスカレーション」を整備し、素早い情報の伝達、収集、共有に努めている。2006年、当時社長だった田村直樹氏がリードして動き出した取り組み。CSRの一環でスタートした。
2024/07/23
-
「お困りごと」の傾聴からはじまるサプライヤーBCM支援
ブレーキシステムの開発、製造を手掛けるアドヴィックスは、サプライヤーを訪ね、丁寧に話しを聞くことからはじまる「BCM寄り添い活動」を2022年度から展開している。支援するのは小規模で経営体力が限られるサプライヤー。「本当に意味のある取り組みは何か」を考えながら進めている。
2024/07/22
-
-
危機管理担当者が知っておくべきハラスメントの動向業務上の指導とパワハラの違いを知る
5月17日に厚生労働省から発表された「職場のハラスメントに関する実態調査報告書」によると、従業員がパワハラやセクハラを受けていると認識した後の勤務先の対応として、パワハラでは約53%、セクハラでは約43%が「特に何もしなかった」と回答。相談された企業の対応に疑問を投げかける結果となった。企業の危機管理担当者も知っておくべきハラスメントのポイントについて、旬報法律事務所の新村響子弁護士に聞いた。
2024/07/18
-
基本解説 Q&A 線状降水帯とは何か?集中豪雨の3分の2を占める日本特有の現象
6月21日、気象庁が今年初の線状降水帯の発生を発表した。短時間で大量の激しい雨を降らせる線状降水帯は、土砂災害発生を経て、被害を甚大化させる。気象庁では今シーズンから、半日前の発生予測のエリアを細分化し、対応を促す。線状降水帯研究の第一人者である気象庁気象研究所の加藤輝之氏に、研究の最前線を聞いた。
2024/07/17
-
-
災害リスクへの対策が後回しになっている円滑なコミュニケーション対策を
目を向けるべきOTリスクは情報セキュリティーのほかにもさまざま。故障や不具合といった往年のリスクへの対策も万全ではない。特に、災害時の素早い復旧に向けた備えなどは後回しになっているという。ガートナージャパン・リサーチ&アドバイザリ部門の山本琢磨氏に、OTの課題を聞いた。
2024/07/16
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方