リスク対策.com vol.9

●特集1
知らない会社は滅ぶ
新型インフルエンザ対策 最前線

鳥インフルエンザH5N1型のヒトへの感染が各国で報告されている。WHOによれば、08年6月現在、385人が感染し、そのうち243人が死亡している。致死率は実に60%を上回る。この鳥インフルエンザが、ヒトからヒトへの感染力を持つ「新型インフルエンザウイルス」に変異したとき、世界的な感染爆発(パンデミック)を引き起こす危険性がある。

過去にも新型インフルエンザは世界中でその猛威をふるった。1918年に流行したスペインイン・フルエンザでは世界で約4000万人、日本でも約39万人が死亡したとされる。そのスペイン・インフルエンザが弱毒性だったのに対して、今、鳥の世界で大流行しているH5N1型は「強毒性」だ。

新型インフルエンザパンデミックは、単なる健康被害ではなく、バイオテロや核テロと同等、あるいはそれ以上の被害をもたらす国家存続にかかわる危機と言っても過言ではない。

その脅威を無視し続けるか、立ち向かうかは企業の判断に委ねられる。しかし、もし何の対策も講じなければ、おそらくその企業が事業を継続させることは困難なはずだ。そして対策を講じた企業と講じない企業では、結果的にパンデミックが起きても起きなくても、「事業継続への自信」という大きな差が生じる。

≪致死率60%の脅威/衝撃の被害想定/各業種の対応/新型インフルエンザ対応BCP≫
・政府 企業の事業継続を後押し
・金融 日本銀行 地震BCPからの展開示す
・流通 イオン 店舗閉鎖で営業継続
・製薬 グラクソ・スミスクライン 「命守る」事業の継続
・中小 レスキューナウ 6週間の生き残り方法
・IT NEC 日常業務に役立つ対策
・IT NTTデータ テレワークで業務改善
・東京都 1300万人の命を守れ
・備蓄 3Mが語る製造サイドの本音

●特集2
日本版BCMS認証いよいよスタート
新たな企業価値の創出へ
≪対談:JIPDEC 高取敏夫氏×BCI日本支部代表 篠原雅道氏≫

●特集3
緊急地震速報だけでは生き残れない
世界トップレベルの「危機管理ハウス」が完成

●インタビュー
リスク時代を生き抜くために
インターリスク総研 代表取締役社長 内田進氏

●セミナー報告
富士通総研 BCMは運用してから始まる
ほくでん情報テクノロジー できるところからのBC/DR対策

●イベント告知特別セミナー
危機管理産業展2008 主なみどころ
被災企業がつくる最強のBCP リケンの挑戦から学ぶポイント

●寄稿
・「リスクマネジメント基礎講座」(渋谷和久氏 国土交通省大臣官房広報課長)
・全社的リスクマネジメント「COSO-ERM経営」(戸村智憲氏 日本マネジメント総合研究所理事長)
・BCPへの道(小林俊介氏 東京海上日動リスクコンサルティング)

●展示会案内
≪緊急地震速報講習会・展示会2008東海 /BCMコンファレンス /宮城震災展≫

●PR
・ワクチンやタミフルには頼れない 新型インフルエンザ対策製品 ミドリ安全
・BCP策定からDR構築まで一貫支援「日立BCMソリューション」 日立製作所
・被災者支援情報提供などを強力サポート「防災ユビコム」 アイティオー