リスク対策.com vol.11

●巻頭言 『派遣切り』はBCPの姿か?

●特集1
巨匠が明かす訓練の秘法

「BCP(事業継続計画)訓練」という言葉をよく耳にするようになった。これまでの防災訓練と比べ、避難行動や消火活動だけではなく、社員や社員の家族の安否確認、要員の参集、あるいは事業現場の確認などをBCP訓練と称しているケースが多いようだ。しかし、そもそもBCP訓練には、どのような種類があって、どのような組織がどのようなタイミングで、どのように行うことが効果的なのだろうか。今号ではBCP訓練の手法と効果的な実施方法について、専門家からのアドバイスと実例を紹介する。

・其の一 BCP訓練の全貌新型/インフルエンザ発生で何をする
・其の二 脱・評価なき訓練/武道の守破離が鍵を握る
・其の三 成功シナリオから脱却せよ/BC訓練3つのポイント

●特集2
高まる市民意識の影で愛知を変えた仕掛人

市民皆が防災を楽しんでいるようだ。08年11月23日、名古屋市緑区役所の講堂は、終日、盛り上がりを見せていた。市民ボランティア組織でつくる「なごや災害ボランティア連絡会」が開催している「防災フェスタ」。会場では、地震を楽しく学べる数々の仕掛けに、子どもから高齢者までが夢中となった。今後30年以内に東海地震が発生する確率は87%とも言われる。いつ来てもおかしくない巨大地震に対し、市民の意識は高まりつつある。しかし、ここまで気運が高まるまでには、さまざまな仕掛け人たちの存在があった。
・名古屋大学大学院教授 福和伸夫氏
・NPO法人レスキューストックヤード代表理事 栗田暢之氏
・トヨタ自動車トヨタボランティアセンター担当課長 鈴木盈宏氏

●特集3
新型インフルエンザ対策最前線
スペイン風邪で見落とされていた事実

最悪の場合、国内での死者数は64万人にのぼる--。新型インフルエンザの脅威はおさまるところを知らない。1918年にパンデミック(大流行)をおこしたスペイン風邪は、世界で数千万人、国内でも37万人ほどの死者を出したとされる。その事実が国民の恐怖心を煽る。こうした中、一人の医学博士が新たな視点から新型インフルエンザを斬りはじめた。東京慈恵会医科大学の浦島充佳准教授だ。彼の持論では新型インフルエンザはそれほどの脅威ではない。根拠にするのは、スペイン風邪で見落とされていた事実と、交差耐性という免疫の持つ特徴だ。さらに、ビタミンDが新型インフルエンザ対策になるとも。「今やるべきことは、過大な備えではなく、むしろ日常の地域医療体制の整備などもっと身近なことではないか1」。浦島教授の講演内容を公開。

●寄稿
シリーズ 全社的リスクマネジメント「COSO・ERM経営」
戸村智憲 日本マネジメント総合研究所理事長

●Q&A
内部統制の課題
内部統制システム構築支援・検証機構 事務局長 笹本雄司郎氏

●企業レポート
BCMSへの関心高まる
国内で5社が認証取得

●イベントレビュー
BCMコンファレンス&エクスポ2008
・米国に学ぶBCM普及方法 長岡技術科学大学准教授 渡辺研司氏
・1300万人の命と都市機能を守る 東京都総合防災部副参事 秋広幸男氏
・RexMethod2.3による危機管理と事業継続マネジメント(株)レックスマネジメント
・BCPの効果的な運用と管理 SGSジャパン(株)

●緊急対談
BCPは金融危機に通用しないのか
BCIテクニカルサービスディレクターLyndon Bird氏×BCI日本支部代表 篠原雅道氏

●PR
・デジタルMCA無線(mcAccess) 共助を支える無線システム
・パンデミックフルー対策コンソーシアム 新型インフルエンザはこう備えろ
・エースインターナショナルジャパン 高機能マスク「モースガード」
・(株)レックスマネジメント寄稿 パンデミック対策における初動の重要性
・ニュートン・コンサルティング寄稿 BS25999-2の取得方法教えます