16日午後8時10分ごろ、宮城県栗原市若柳有賀の東北自動車道下り線で、路肩付近に停車していた大型バスに大型トラックが追突した。県警高速隊によると、バスを運転していた女性(56)と乗客のネパール人男性2人が死亡し、トラックの男性運転手(30)=青森県八戸市=も頭に重傷を負った。バスがエンジントラブルを起こし、止まっていたところにトラックが突っ込んだとみられ、県警は詳しい事故原因を調べている。
 高速隊によると、亡くなった女性は仙台市のタクシー会社社長佐藤恵美さん=同市若林区=。バスには計40人の留学生が乗っていたが、事故当時は全員が降車していた。3人は車両点検のためバスの後方付近にいたところ、トラックにはねられたという。
 バスはタクシー会社が所有。追突したトラック運転手は青森市の運送会社に勤務していた。国土交通省東北運輸局は17日午後、タクシー会社と運送会社に特別監査を実施。同省は、事業用自動車事故調査委員会に調査を要請した。
 関係者によると、バスに乗っていた留学生はネパール人とバングラデシュ人で、派遣労働先の岩手県一関市の工場に向かう途中だったという。
 現場は栗原市の金成パーキングエリアから南に約2キロの緩やかな右カーブ。 
〔写真説明〕大型トラックと衝突したバス(右)=17日未明、宮城県栗原市

(ニュース提供元:時事通信社)