18日正午ごろ、北海道八雲町野田生の国道5号で、都市間高速バスとトラックが衝突した。道警によると、双方の運転手とバスの乗客計17人が搬送され、うち5人の死亡が確認された。道警は現場の状況などから、トラックが対向車線にはみ出してバスと衝突したとみて、過失運転致死傷容疑も視野に捜査を進めている。
 道警によると、亡くなったのはいずれも北海道在住で、トラック運転手梶谷誠さん(65)=森町=、バス運転手興膳孝幸さん(64)=札幌市=、バスに乗っていた地方公務員若崎友哉さん(33)=函館市=、パート従業員高清水忍さん(57)=鹿部町=、職業不詳高橋裕美さん(55)=札幌市=。他に搬送された12人のうち、11人は軽傷という。
 現場は緩やかなカーブの片側1車線の道路で、道警は付近の車のドライブレコーダーなどから、トラックが対向車線にはみ出してバスにぶつかったとみて調べている。トラックはブタを運んでいた。
 日本ハムによると、トラックを運転していた梶谷さんは同社のグループ企業「日本クリーンファーム」(青森県おいらせ町)の従業員。八雲町内の養豚場から食肉処理場に向かう途中だったという。
 バス運行会社「北都交通」(札幌市)によると、バスは札幌発湯の川温泉(函館市)行きの「高速はこだて号」。午前7時50分に札幌駅北ターミナルを出発し、湯の川温泉に午後1時45分に到着する予定だった。事故当時は乗客15人が乗っていたが、全員が病院に搬送された。
 興膳さんは出発前のアルコールチェックなどで問題はなく、バス車両にも特に異常は見られなかったという。 

(ニュース提供元:時事通信社)