2023/07/05
防災・危機管理ニュース
名古屋港の港湾運送事業者で構成する「名古屋港運協会」(名古屋市)は5日、コンテナの搬出入を管理しているシステムがコンピューターウイルスに感染し、障害が発生したと発表した。ロシアを拠点とするハッカー集団「ロックビット」を名乗る英文の脅迫文が港湾関係企業に届いたことが確認されており、愛知県警はサイバー攻撃の可能性もあるとみて捜査している。
港運協会などによると、ウイルスは身代金要求型の不正プログラム「ランサムウエア」と判明。4日朝に港湾関係企業の社員が「身代金を支払えば復旧させる」との内容の脅迫文が複合機からプリントされているのを発見した。システム障害は同日午前6時30分ごろ発生し、コンテナの搬出入ができなくなった。港運協会はシステム復旧を急ぎ、6日からコンテナ搬出入を再開したい考え。
名古屋港は自動車などを扱う国内有数の貿易拠点。昨年9月には、大量のデータを送り付けて障害を発生させる「DDoS攻撃」により、名古屋港管理組合のサイトで障害が発生。ロシアのハッカー集団「キルネット」が犯行声明を出した。
トヨタ自動車の広報担当者は「完成車の物流は影響ない。現時点で生産への影響もないが、状況を注視していく」とコメントした。
〔写真説明〕名古屋港(名古屋港管理組合提供)
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
家庭の防災は企業BCPとつながっている
昨今は社員の自主防災力向上に努めている企業も多いでしょう。この時期は災害時のルール周知に余念がないと思いますが、ポイントとして提案したいのが、家庭の防災と企業BCP のつながりをしっかり伝えること。「家庭と会社は別」と考えがちですが、家庭の防災力を上げないと企業の事業継続力も上がりません。メッセージを出すよいタイミングです。
2024/05/02
-
企業不正の実態と不正防止対策
本勉強会では、企業不正の実態と不正防止対策について解説していただきました。2024年4月23日開催。
2024/05/01
-
-
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年4月23日配信アーカイブ】
【4月23日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:南海トラフ地震臨時情報を想定した訓練手法
2024/04/23
-
-
-
2023年防災・BCP・リスクマネジメント事例集【永久保存版】
リスク対策.comは、PDF媒体「月刊BCPリーダーズ」2023年1月号~12月号に掲載した企業事例記事を抜粋し、テーマ別にまとめました。合計16社の取り組みを読むことができます。さまざまな業種・規模の企業事例は、防災・BCP、リスクマネジメントの実践イメージをつかむうえで有効。自社の学びや振り返り、改善にお役立てください。
2024/04/22
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方