富山県滑川市の市立中学男性教諭がくも膜下出血で死亡したのは過重労働が原因だとして、妻ら遺族が市と県に慰謝料や遺失利益など計約1億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が5日、富山地裁であった。松井洋裁判長は部活動も業務だったとして発症前1カ月の残業が119時間に上ったと認め、市と県に計約8300万円の支払いを命じた。
 判決によると、滑川中に勤務していた男性教諭は2016年7月22日に自宅でくも膜下出血を発症して救急搬送され、8月9日に42歳で死去。18年に公務災害と認定された。3年生のクラス担任を務め、土日もテニス部顧問としてほぼ休みなく勤務していた。 
〔写真説明〕中学男性教諭の過労死を巡る訴訟の判決後、記者会見する原告の妻(左)=5日午後、富山市

(ニュース提供元:時事通信社)