【ソウル時事】韓国行政安全省は16日、全国を襲っている大雨の死者について、同日午後6時現在で37人に達したと発表した。9人が行方不明となっている。9日から続く大雨では、各地で土砂崩れや浸水などが発生し、被害が拡大している。
 韓国メディアによると、中部の忠清北道清州では15日朝、地下道に大量の水が流れ込み、バスを含む車両10台以上が取り残された。これにより9人が死亡し、9人が負傷。当局が排水と救出作業に当たっている。
 ウクライナ訪問を終えた尹錫悦大統領は16日、滞在先のポーランドからオンラインで対策会議を開催。尹氏は、危険な地域への進入を規制し、前もって避難することが「災害対応の第一原則」と強調し、対応を徹底するよう指示した。韓国では今後も雨が続く見込みで、警戒が呼び掛けられている。 
〔写真説明〕16日、韓国中部・清州で、水没した地下道に通じる道で捜索に当たる救助隊員(消防当局提供)(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)