【パリ時事】イタリアのメローニ首相は15日、中東や北アフリカから不法移民が大挙して押し寄せている現状に一国で対処するのは「持続不可能だ」と述べ、密航船の阻止など問題解決に向け、欧州連合(EU)に積極的な関与を求めた。X(旧ツイッター)に投稿した動画で語った。
 移民急増の背景には、アフリカの貧困や治安悪化、自然災害、クーデターなどの政情不安があると指摘される。動画でメローニ氏は、ミシェルEU大統領に書簡を送り、10月のEU首脳会議で移民対策を議題とするよう求めたと明らかにした。フォンデアライエン欧州委員長には、海路で欧州を目指す移民らの上陸地として知られるイタリア最南端ランペドゥーザ島を共に訪れ、実態を直視するよう提案したという。 

(ニュース提供元:時事通信社)