【バンコク時事】タイの首都バンコク中心部にある大型商業施設「サイアム・パラゴン」で3日夕、男が銃を乱射し、警察によると2人が死亡、5人が負傷した。警察は銃を所持していた少年(14)を逮捕。在タイ日本大使館によると、死傷者の中に日本人はいないもようだ。
 警察は銃の入手経路などを調べる。
 警察などによると、死者は中国人(34)とミャンマー人のいずれも女性で、タイ人女性(30)も頭を撃たれ重体。逮捕された少年には精神的な疾患があったが、最近はバンコクの病院に通院していなかった。逮捕時には意味が不明瞭な発言をしていたという。
 セター首相はX(旧ツイッター)に「亡くなった方の遺族に心よりお悔やみ申し上げる」と投稿した。
 サイアム・パラゴンは観光客も多く集まる施設。地元メディアによると、事件を受けて大勢の客らが避難した。 
〔写真説明〕3日、バンコク中心部の大型商業施設「サイアム・パラゴン」に到着した救急車(手前左)(AFP時事)
〔写真説明〕バンコクの商業施設で3日に起きた発砲事件で、タイの警察官が拘束した容疑者(タイ警察のSNSより)
〔写真説明〕バンコクの大型商業施設「サイアム・パラゴン」=2005年12月(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)