実在するアーティストのオフィシャルサイトにプログラムを仕込み、他人のクレジットカード情報を不正に取得したとして、京都府警サイバー捜査課などは15日、不正指令電磁的記録供用などの疑いで、埼玉県草加市新栄の無職大熊翔容疑者(26)を逮捕した。「間違いありません」と容疑を認めているという。
 公式サイトを改ざんしてカード情報を取得する「ウェブスキミング」と呼ばれる手口で、立件は全国初とみられる。
 逮捕容疑は2022年10~11月、アーティストの公式サイトを改ざんし、アクセスした京都府内に住む利用者3人のクレジットカード情報を不正に取得した疑い。
 同課によると、利用者がサイト上でグッズなどを購入した際、決済とは別にカード情報を抜き取るプログラムを仕込んでいたという。同課がネット掲示板でカード情報を販売する書き込みを発見し、詳しい手口を調べていた。少なくとも100件以上のカード情報が掲載されていたといい、他に被害がなかったか調べる。
 大熊容疑者は東京音楽大にファクスで爆破予告を送り付けたとして、警視庁に8月以降、威力業務妨害容疑などで3回逮捕、起訴されている。 

(ニュース提供元:時事通信社)