【パリ時事】イタリア政府は中国に対し、巨大経済圏構想「一帯一路」からの離脱を正式に通告した。欧州メディアが6日、イタリア政府筋の話として伝えた。先進7カ国(G7)で唯一参加したが、投資・貿易などの面でメリットが少ないと判断したもようだ。
 欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は、人権問題や資源確保、ロシアのウクライナ侵攻などを巡って立場の異なる中国との関係について、「リスク回避」を訴えており、イタリアが実行に移した形だ。来年のG7議長国という自国の立場も考慮したとみられる。 
〔写真説明〕イタリアのメローニ首相=11月29日、ローマ(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)