【エルサレム時事】イスラエル軍は12日も、パレスチナ自治区ガザの中部や南部を中心にイスラム組織ハマスへの軍事作戦を継続した。ガザ保健当局は12日、過去24時間の犠牲者が150人を超え、昨年10月の交戦開始以降のガザの累計死者数が2万3700人超に達したと明らかにした。
 パレスチナ赤新月社は12日、中部デイルバラで民家がイスラエルの空爆を受け9人が死亡したと発表した。ハマスと連携するレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとイスラエルの戦闘も継続。AFP通信によれば、レバノン南部で11日、医療従事者2人が死亡した。
 ブリンケン米国務長官は11日、訪問先のエジプトでシシ大統領と会談後、記者団に「(ガザの)紛争がエスカレートしているとは思わない」と述べた。だが、ガザでは連日、多数の市民が犠牲になり、国際社会の批判も高まっている。 
〔写真説明〕11日、イスラエル軍の攻撃を避け、対エジプト境界に近いパレスチナ自治区ガザ南部ラファに逃れた避難民(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)