【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けるイスラエルは3日、イスラム組織ハマスとの戦闘休止などを話し合うためエジプトで予定されていた間接協議への代表団派遣を見送った。イスラエルのメディアなどが報じた。10日ごろに始まるイスラム教のラマダン(断食月)までに合意できるかが焦点だったが、悲観的な見方が強まっている。
 間接協議では6週間の戦闘休止と、ガザで拘束されている人質の解放、イスラエルが収監するパレスチナ囚人の釈放などの詳細を詰めるとみられていた。だが、イスラエルは交渉再開の条件として、生死を含めた人質のリストや、人質と引き換えに釈放される囚人の人数に関してハマスに回答を求めたが、十分な返答がなかったという。
 米CNNテレビ(電子版)によれば、イスラエルのネタニヤフ首相は対外情報機関モサドの長官と協議し、代表団派遣の保留を決めた。イスラエルの閣僚は、ハマスが合意に「関心がない」と語ったと報じられている。 
〔写真説明〕3日、パレスチナ自治区ガザ市で水を運ぶ少年(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)