【シドニー時事】11日午後、オーストラリアのシドニーからニュージーランド(NZ)のオークランドに向けて飛行していたラタム航空のボーイング787―9型機で制御が乱れ、激しい揺れで乗員・乗客合わせて約50人がけがをした。計器が一時作動しなかったことが原因とみられる。オークランド到着後、13人が病院に搬送され、うち1人は重体。
 NZメディアによると、出発から約3時間後に突然、機体が急降下。一部の乗客らは宙に浮き、天井に頭をぶつけたり、座席や床にたたきつけられたりした。シートベルトを外していた人がかなりいたとの証言もある。機長は到着後、乗客に対し「計器が動かなくなり、一時コントロールを失ったが、復旧した」と説明した。
 ラタム航空はチリを本拠地とする南米の航空会社。オークランドを経由してチリの首都サンティアゴに向かう予定だったが、この日は欠航となった。 
〔写真説明〕ラタム航空のボーイング787=2月17日、オーストラリア・シドニー

(ニュース提供元:時事通信社)