【イスタンブール時事】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は13日、パレスチナ自治区ガザの最南部ラファにある食料配給拠点がイスラエル軍の攻撃を受けたと発表した。ロイター通信によると、職員1人を含む5人が死亡、22人が負傷した。UNRWAは声明で「ガザにあるわれわれの施設の位置情報は、全て紛争当事者と毎日共有している。イスラエル軍も昨日受け取っていた」と指摘。「この戦争の開始以降、国連の施設や車列、職員への攻撃が常態化している」とイスラエルの対応を批判した。
 イスラエルは、イスラム組織ハマスによる昨年10月の奇襲にUNRWA職員が関与した疑いがあるとして、同機関の解体を要求している。ネタニヤフ首相は13日、オランダのルッテ首相との会談で、UNRWAを「ガザでの支援活動に影響がない形」で排除すると主張。多数の避難民が身を寄せるラファへの地上侵攻についても「戦争の目的達成に不可欠だ」と、改めて決意を示した。 
〔写真説明〕13日、パレスチナ自治区ガザ最南部のラファで、イスラエル軍の攻撃で炎上した車の消火に当たる消防隊員(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)