総務省消防庁は18日、能登半島地震に伴う石川県輪島市の大規模火災を踏まえた有識者検討会(座長・関沢愛東京理科大教授)の初会合を国土交通省と合同で開いた。火災が広がった原因や当時の消防活動を検証し、今後の防災体制の充実強化を話し合う。7月ごろ報告書を取りまとめる。
 検討会は、学識経験者や消防関係者ら計17人で構成。初会合では、津波警報発令時の沿岸部での消防活動の在り方や、木造密集市街地での出火予防に関して意見を交わした。今回の議論を踏まえ、次回論点整理を行う。
 火災は1月1日、観光名所「朝市通り」を含む輪島市河井町で発生し、2日午前7時半に鎮圧された。約240棟が焼損し、焼失面積は約4万9000平方メートルに上った。 

(ニュース提供元:時事通信社)