【イスタンブール時事】イスラエル軍は18日、イスラム組織ハマスの司令部が地下にあるとして昨年11月に突入作戦を実施したパレスチナ自治区ガザ最大規模のシファ病院を再び急襲した。軍報道官によると銃撃戦の末、ハマスの重要幹部を含む戦闘員40人以上を病院内やその周辺で殺害し、200人超を拘束。「テロ活動用の資金や武器」も押収した。イスラエル兵1人が死亡した。
 一方、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、シファ病院敷地内で取材活動をしていた同局の記者が殴打された上に一時拘束され、報道用車両や機材も破壊されたと伝えた。国際NPO「ジャーナリスト保護委員会(CPJ)」は声明で、18日の急襲では他にもパレスチナ人記者数人が拘束されたとした上で、「イスラエル軍はこの戦争を取材するメディア関係者を守る措置を講じるべきだ」と訴えた。 
〔写真説明〕18日、パレスチナ自治区ガザ最大規模のシファ病院がある地区を逃れ、中部ヌセイラトの難民キャンプに到着したパレスチナ市民(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)