段ボールの印字に使う印版などを下請け業者に無償保管させていたとして、公正取引委員会は22日、段ボール製造大手「王子コンテナー」(東京都中央区)の下請法違反(不当な経済上の利益の提供要請)を認定し、保管費用の支払いや再発防止を求める勧告を出した。同社は東証プライム上場の「王子ホールディングス」の連結子会社。
 公取委などは同日、業界には下請け業者が印版を無償保管する慣行があるとして、全国段ボール工業組合連合会に対し、取引の適正化を要請した。
 公取委によると、王子コンテナーは遅くとも2024年6月~25年11月、製造を長期間発注していない段ボールや紙製品用の印版や木型、金型計9610個を下請けの140業者に無償で保管させていた。
 このうち印版は6744個。樹脂製の板状で、大きいものは縦1.3メートル、横2.3メートル、厚さ1センチだった。木型には、カッターを取り付けて段ボールを所定の形に打ち抜くための型などがあった。
 中小企業庁が9月、公取委に勧告を求める措置請求をしていた。
 同社は保管費用の支払いを進めているという。段ボール製造の売上高は国内2位。「勧告を厳粛に受け止め、コンプライアンス(法令順守)の一層の強化と再発防止に努める」とのコメントを出した。 
〔写真説明〕公正取引委員会=東京都港区

(ニュース提供元:時事通信社)