2023/07/01
防災・危機管理ニュース
東京電力管内の家庭や企業を対象とする夏の節電要請が1日から始まった。期間は8月末まで。今夏は、電力の供給余力を示す予備率が安定供給に最低限必要な3%に近い水準まで低下する恐れがあり、政府は無理のない範囲で節電を呼び掛けている。
西村康稔経済産業相は6月30日の閣議後会見で、「小さな取り組みでも積み重ねれば大きな効果になる。できる限り節電をお願いしたい」と述べた。
夏場の電力需要は午後にピークを迎え、特に職場や学校から帰宅後の夕方以降、需給が逼迫(ひっぱく)する。家庭の節電では、エアコンの冷房設定温度の引き上げやフィルターの清掃、照明の小まめな消灯などが効果的だ。
東電管内の今夏の予備率は、「10年に1度の暑さ」を想定した場合、7月に全国で最も低い3.1%に下がる見通し。発電所のトラブルなどが起これば停電のリスクもある。東電管内の節電要請は2022年度の夏と冬に続く措置。政府は他の地域での節電要請は見送るが、全国的に省エネルギーへの協力を求めている。
経産省は30日、今後1週間(1~7日)の予備率を公表。需給が最も厳しくなる3日も予備率は12.3%で、安定供給を確保できる見込みだ。
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年4月23日配信アーカイブ】
【4月23日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:南海トラフ地震臨時情報を想定した訓練手法
2024/04/23
-
-
-
2023年防災・BCP・リスクマネジメント事例集【永久保存版】
リスク対策.comは、PDF媒体「月刊BCPリーダーズ」2023年1月号~12月号に掲載した企業事例記事を抜粋し、テーマ別にまとめました。合計16社の取り組みを読むことができます。さまざまな業種・規模の企業事例は、防災・BCP、リスクマネジメントの実践イメージをつかむうえで有効。自社の学びや振り返り、改善にお役立てください。
2024/04/22
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年4月16日配信アーカイブ】
【4月16日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:熊本地震におけるBCP
2024/04/16
-
調達先の分散化で製造停止を回避
2018年の西日本豪雨で甚大な被害を受けた岡山県倉敷市真備町。オフィス家具を製造するホリグチは真備町内でも高台に立地するため、工場と事務所は無事だった。しかし通信と物流がストップ。事業を続けるため工夫を重ねた。その後、被災経験から保険を見直し、調達先も分散化。おかげで2023年5月には調達先で事故が起き仕入れがストップするも、代替先からの仕入れで解決した。
2024/04/16
-
工場が吹き飛ぶ爆発被害からの再起動
2018年の西日本豪雨で隣接するアルミ工場が爆発し、施設の一部が吹き飛ぶなど壊滅的な被害を受けた川上鉄工所。新たな設備の調達に苦労するも、8カ月後に工場の再稼働を果たす。その後、BCPの策定に取り組んだ。事業継続で最大の障害は金属の加温設備。浸水したら工場はストップする。同社は対策に動き出している。
2024/04/15
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方