政府は8日、首相官邸で「マイナンバー情報総点検本部」を開催し、相次ぐトラブルを受けた総点検の中間報告をまとめ、再発防止策とともに示した。調査の結果、健康保険証とマイナンバーカードが一体化した「マイナ保険証」について、別人の情報が誤って登録された事例が新たに1069件判明。うち5件で薬剤情報などが閲覧されたことが分かった。これにより、現時点のマイナ保険証の誤登録総数は8441件となった。
 ひも付け方法が不適切とみられる自治体や保険者などについては、個別データの点検を行う。岸田文雄首相は同本部で「原則として11月末までに実施してほしい」と関係閣僚に指示。その後記者会見した河野太郎デジタル相は「期限ありきではなく、丁寧に点検することを優先したい」と述べ、制度を所管する各省庁と実施機関で協議するよう求めた。 
〔写真説明〕記者会見する河野太郎デジタル相=8日午後、東京都千代田区

(ニュース提供元:時事通信社)