【北京時事】中国の習近平国家主席は26日、新疆ウイグル自治区の区都ウルムチで開かれた会議で「社会の安定維持を最優先に位置付けなければならない」と述べ、イスラム教を信仰する少数民族ウイグル族への締め付けを強化する考えを示した。米国は人権弾圧を批判するが、習政権はテロ阻止を理由に治安強化を図る。
 国営新華社通信によると、南アフリカでの新興5カ国(BRICS)首脳会議に出席した後にウルムチを訪れた習氏は、テロや独立運動を念頭に「イスラム教の中国化」で違法な宗教活動を封じ込めると強調。「中華民族の共同体意識」を強めるため、「国家の共通言語・文字を使う能力を一歩一歩高める必要がある」として、少数民族への標準中国語教育を徹底するよう指示した。 
〔写真説明〕26日、新疆ウイグル自治区の区都ウルムチで演説する中国の習近平国家主席(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)