【イスタンブール時事】リビア東部一帯を10日に直撃した暴風雨「ダニエル」に伴う大規模洪水で、国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)は12日、「1万人前後の行方が分からなくなっている」との見方を示した。現地当局はこのうち数千人が死亡したとみており、被災地は壊滅的な状況に陥っている。
 被害の大半は、人口10万人の都市ダルナで発生。トルコのアナトリア通信は12日、地元当局高官の話として、ダルナを中心に「3000人を超える人々が命を落とした」と報じた。ロイター通信によると、別の当局者は1000人以上の遺体が収容されたと述べ、「ダルナの25%が消失した。誇張ではない」とも語った。 

(ニュース提供元:時事通信社)