【ベルリン時事】国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は10月31日、ウクライナ北東部ハリコフ州フロザ村で同5日にあった、カフェに対するロシア軍の攻撃に関する調査報告書を公表した。報告書は、死亡した59人全てが民間人だったと認定。「周辺には(攻撃の)根拠となる軍事目標の存在を示すものはなかった」と指摘し、国際人道法違反だとロシアを非難した。
 カフェでは当時、村出身で戦死したウクライナ兵の埋葬後の昼食会が催されていた。攻撃にはロシアのミサイル「イスカンデル」が使われたとみられ、死者には8歳の少年も含まれていた。OHCHRは、昨年2月のロシアによるウクライナ侵攻開始以来、最も多くの民間人犠牲者を出した攻撃の一つだとしている。 

(ニュース提供元:時事通信社)