【カイロ時事】イスラム組織ハマスの掃討作戦を続けるイスラエル軍は1日夜から2日未明にかけて、パレスチナ自治区ガザ中部と南部に激しい攻撃を加えた。軍はこれより先、予備役の一部を撤収させると発表。ハマス最高幹部が潜伏するとされる南部や中部への攻撃に注力するため、部隊を再編する方針とみられる。
 中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、南部ハンユニスと中部の難民キャンプが激しい爆撃を受け、大規模な爆発が起きた。道路は破壊され、救急車が現場に到達できないという。AFP通信は目撃者の話として、エジプト境界の南部ラファにもミサイルが撃ち込まれたと報じた。
 イスラエル軍報道官は昨年12月31日、予備役の一部撤収を発表。労働力不足による国内経済への影響に懸念が高まる中、長期戦に向け態勢を立て直す狙いがあるもようだ。 

(ニュース提供元:時事通信社)