【北京時事】中国の国政助言機関・全国政治協商会議(政協)の第14期第2回会議が4日、習近平国家主席ら最高指導部メンバーが出席し、北京の人民大会堂で開幕した。共産党序列4位の王滬寧・政協主席は活動報告で「党の指導を堅持し、経済社会の発展目標実現へ知恵と力を結集させよう」と呼び掛けた。会期は10日まで。
 政協は、5日開幕の全国人民代表大会(全人代)と合わせて「両会」と呼ばれ、原則として毎年3月上旬に開かれる。今年も両会の開幕に際し、北京市内は厳戒態勢が敷かれた。当局は市内でドローンの飛行を禁止したほか、地下鉄駅などで警備を強化。街中には治安要員として「市民ボランティア」を多数配置し、政権批判など不穏な動きの排除に神経をとがらせている。
 新型コロナウイルスの感染が拡大した2020〜23年の両会は報道機関の現場取材が厳しく制限されたが、今年は大幅に緩和される見通し。ただ、今回も取材記者に対して事前のPCR検査が義務付けられた。 
〔写真説明〕4日、中国全国人民代表大会(全人代)の開幕を翌日に控え、会場となる北京市の人民大会堂前で警戒に当たる人民武装警察部隊員
〔写真説明〕4日、中国全国人民代表大会(全人代)の開幕を翌日に控え、会場となる北京市の人民大会堂前で警備に当たる警官ら

(ニュース提供元:時事通信社)