2024/03/13
防災・危機管理ニュース
新型コロナウイルス対策のためのマスク着用が個人の判断に委ねられるようになってから、13日で1年となる。マスクを外す人は当初ほとんどいなかったが、昨年5月に感染症法上の位置付けが5類に移行した後は徐々に増加。マスクを着ける人と着けない人の共存がほぼ定着した。
大手スポーツジム「ティップネス」王子店(東京都北区)によると、マスクは1年前から個人の判断に委ね、現在着用している人は1割ほど。5類移行後は人数制限も撤廃し、手指消毒液やパーティションだけ数を減らして置いている。
トレーニングに訪れた沢田英宏さん(64)は「マスクは苦しいし、倍くらい負荷が掛かっていた」と振り返る。今は他の利用者と話す機会もでき、「一人で黙々とやっていたときより楽しくなった」と笑顔を見せる。一方、毎日来るという女性(80)は「いろんな人が来るので感染が怖い」と運動中もマスクは着けたまま。手指の消毒も欠かさないが、「それぞれで対策をしたらいいと思う」と冷静に話した。柳屋考司支配人によると、コロナ禍当初より利用者数は1.5倍以上に増えたといい、「従業員も表情が見えるようになり、接しやすくなった」と今の状況を歓迎した。
タクシー業界では対応が分かれている。JR新橋駅前で客待ちをしていた70代の男性運転手は「外させてほしいが、会社が方針を変えてくれない」とうんざりした表情。緩和後はずっと外しているという個人タクシーの男性運転手(80)は「マスクをしていたら表情が見えなくて嫌な雰囲気になる」と理由を説明した。
高齢者が多くいる介護老人保健施設「さくらがわ」(大阪市浪速区)は重症化リスクを考慮し、職員には全員マスク着用を義務付けている。利用者も施設内では外しているが、外泊から帰った際や面会時などは着用を求められる。利用者の70代女性はマスクにはもう慣れたといい、「仕方がない」と話していた。
〔写真説明〕マスク着用が個人の判断に委ねられたスポーツジムでトレーニングする人々=11日、東京都北区
〔写真説明〕マスクを着けて談笑する介護老人保健施設「さくらがわ」の職員と利用者(中央)=11日、大阪市浪速区
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
家庭の防災は企業BCPとつながっている
昨今は社員の自主防災力向上に努めている企業も多いでしょう。この時期は災害時のルール周知に余念がないと思いますが、ポイントとして提案したいのが、家庭の防災と企業BCP のつながりをしっかり伝えること。「家庭と会社は別」と考えがちですが、家庭の防災力を上げないと企業の事業継続力も上がりません。メッセージを出すよいタイミングです。
2024/05/02
-
企業不正の実態と不正防止対策
本勉強会では、企業不正の実態と不正防止対策について解説していただきました。2024年4月23日開催。
2024/05/01
-
-
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年4月23日配信アーカイブ】
【4月23日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:南海トラフ地震臨時情報を想定した訓練手法
2024/04/23
-
-
-
2023年防災・BCP・リスクマネジメント事例集【永久保存版】
リスク対策.comは、PDF媒体「月刊BCPリーダーズ」2023年1月号~12月号に掲載した企業事例記事を抜粋し、テーマ別にまとめました。合計16社の取り組みを読むことができます。さまざまな業種・規模の企業事例は、防災・BCP、リスクマネジメントの実践イメージをつかむうえで有効。自社の学びや振り返り、改善にお役立てください。
2024/04/22
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方