エマニュエル駐日米大使は5日、東京都内で一部記者団と懇談し、インド太平洋地域で自然災害が発生した際の迅速な国際支援の実施に向け、日米両政府が共同で支援物資の事前集積拠点を設ける方針だと語った。関係者によると、ワシントンで10日に開かれる日米首脳会談で合意を確認する見通しだ。
 医薬品や水、テントなどを一カ所に集めて保管し、地震の多い台湾や、台風の影響を受けやすい南シナ海一帯で自然災害が起きた場合に、日米共同で直ちに備蓄物資を送り届ける構想。エマニュエル氏は「どの国ともやってこなかったことだ」と強調し、災害対応を通じ日米の影響力拡大を図る構えを示した。拠点の設置場所は明らかにしなかった。 
〔写真説明〕エマニュエル駐日米大使=1月18日、東京都内

(ニュース提供元:時事通信社)