【台北時事】台湾東部・花蓮沖を震源とする地震で、台湾当局は6日、新たに3人の死亡を確認し、死者が13人になったと発表した。消防当局は5日に花蓮県の観光地、太魯閣(タロコ)国立公園内の遊歩道で2遺体を発見。6日に1遺体が見つかっていた。安否不明者は外国人2人を含む6人となった。
 6日朝には生存率が急激に下がるとされる「発生から72時間」が経過。現場では余震が相次ぎ、雨が断続的に降る中、警察や消防が懸命な捜索救助活動を続けた。
 3人の遺体は遊歩道に落下した岩の下から見つかった。この近くでは他に3人が巻き込まれたとみられ、捜索が行われている。
 消防当局によると、国立公園内には600人超が取り残されていたが、6日には道路の一部開通を受けて避難が進み、孤立している人は約340人となった。自分の車で下山した男性は地元テレビに「運転中もまた余震があるのではないかと怖かった」と話した。5日には渓谷のホテルから日本人女性2人を含む82人がヘリコプターで救出された。 
〔写真説明〕台湾東部の太魯閣(タロコ)渓谷で捜索活動に当たる救助隊員=5日(台湾内政部消防署提供の動画より・時事)
〔写真説明〕台湾東部・花蓮県の太魯閣(タロコ)渓谷にあるホテルからヘリコプターで救出される子供たち=5日(台湾内政部消防署提供の動画より)
〔写真説明〕6日、台湾東部・花蓮県の太魯閣(タロコ)国立公園で、ヘリコプターで救出される人々(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)