【ニューデリー、北京時事】ネパールと中国の国境地帯を襲った土石流災害で、ネパール災害対策当局は3日、同国の死者が1252人に達したと発表した。中国側では21人の死亡が明らかになっており、犠牲者数は計1270人を超えた。
 行方不明はネパール側で4216人に増え、中国側と合わせ4700人超。日本人家族5人の消息も依然分かっていない。ネパール側の水力発電所トンネル内に閉じ込められたとみられる作業員らの救出作業も続いている。ただ、入り口は岩にふさがれ、進入は困難を極めている。
 ロイター通信はネパール政府筋の話として、同国が氷河が崩落した国境地帯に土砂崩れの早期警戒システムの再構築を計画していると伝えた。地震センサーやカメラ、衛星通信回線から成り、次の災害への備えを急ぐ。
 中国国営新華社通信によると、チベット自治区当局は2日の記者会見で、土石流が直撃した中国側の国境検問所周辺には深さ平均4メートル、最大で16メートルの土砂が堆積していると明らかにした。検問所に通じる道が同日開通してからは、人員や機材を増やし捜索活動を進めているという。 
〔写真説明〕2日、ネパールの首都カトマンズの病院で、死者の身元確認に必要なDNAサンプルの提供に来た人々(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)