2023年版防衛白書の原案が23日分かった。中国が21世紀半ばまでに実現すると掲げている「世界一流の軍隊建設」について、「目標の前倒しを検討している可能性」を指摘。さらなる軍備増強に強い警戒感を示した。白書は7月にも閣議に報告される。
 原案は、昨年末に閣議決定した安全保障関連3文書に関する章を設け、反撃能力(敵基地攻撃能力)保有、防衛力強化のための防衛費増額の方針を明記した。
 中国の軍事動向に関しては「わが国と国際社会の深刻な懸念事項」と位置付けた。中国と台湾の軍事バランスは「中国側に有利な方向に急速に傾斜する形で変化」と記した。 

(ニュース提供元:時事通信社)