【カイロ時事】アフリカ北東部スーダンの正規軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の衝突を巡り、両者の仲介に当たる米国とサウジアラビアは29日に共同声明を出し、軍、RSF双方が5日間の停戦延長に合意したと発表した。ただ、停戦違反が続いており、延長しても情勢が改善されるかは不透明だ。
 軍とRSFは22日夜に人道状況の改善を目的とした7日間の停戦に入り、29日が期限となっていた。米サウジ両国は延長を歓迎し、長期停戦に向けた「協議の時間が生まれる」と期待を示した。
 一方、停戦状況を監視する両国は28日の共同声明で、軍による空爆や、RSFによる民家や公共施設の占拠、略奪があったと報告した。両国は軍とRSF双方の停戦違反が「人道支援物資の輸送と、(医療など)必要不可欠なサービスの回復を著しく妨げた」と強調した。 

(ニュース提供元:時事通信社)