2023/06/03
防災・危機管理ニュース
東・西日本の太平洋側に大雨を降らせた梅雨前線は3日午前、関東から東へ遠ざかる見通しとなった。気象庁は引き続き土砂災害に厳重に警戒するよう呼び掛けた。関東甲信や東海では増水した河川にも警戒が必要という。大雨の影響で、これまでに1人が死亡、2人が行方不明となった。
愛知県豊橋市では2日夜、消防隊員が水没した軽自動車の中から心肺停止状態となった60代くらいの男性を発見。男性は3日、搬送先の病院で死亡が確認された。和歌山県では、2日に真国川に流されたとみられる男女2人について県警などが捜索を進めた。
総務省消防庁の3日午前のまとめでは、前線と台風による関東から沖縄にかけての被害は、このほかに重傷6人、軽傷24人。住宅の全半壊と破損、床上・床下浸水が計178棟となった。
前線の活動を活発化させた大型の台風2号は3日午前9時、八丈島の南西約310キロの海上を時速50キロで東北東へ進んだ。中心気圧は985ヘクトパスカル、最大風速23メートル。午後に温帯低気圧に変わる見込み。
発達した雨雲が連なる線状降水帯が多発したため、最多雨量記録を更新する地点が相次いだ。3日午前10時までに48時間雨量の通年記録を更新したのは、静岡県藤枝市(高根山)498.5ミリ、豊橋市426ミリなど。6月の記録を更新したのは、三重県鳥羽市507ミリ、和歌山県田辺市(護摩壇山)430ミリ、東京都千代田区261ミリなどとなった。
〔写真説明〕冠水して通行止めになった道路=3日午前、埼玉県越谷市
〔写真説明〕気象庁があるビル(東京都港区)
(ニュース提供元:時事通信社)
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