日本政府観光局が19日発表した2023年上半期(1~6月)の訪日外国人数(推計値)は前年同期比約21倍の1071万2000人だった。新型コロナウイルス禍前の19年同期との比較では64.4%の水準にまで戻った。昨秋の水際対策の大幅緩和や今年4月末の撤廃を受けて、東アジアや米国中心に訪日需要が本格的に回復。円安により日本への旅行の割安感が増したことも追い風となった。
 6月単月では前年同月比約17倍の207万3300人となった。感染拡大で訪日客が急減して以来初めて200万人を突破。回復率は72.0%(5月は68.5%)で、日本への団体旅行禁止措置が続く中国(香港・マカオ以外)を除けば9割を超えた。
 また、観光庁が19日公表した23年4~6月期の訪日外国人旅行消費額(速報値)は19年同期比4.9%減の1兆2052億円だった。23年1~3月期に続いて1兆円の大台を超えた。 

(ニュース提供元:時事通信社)