厚生労働省は4日、全国の定点医療機関から集計される新型コロナウイルスの患者数を巡り、季節性インフルエンザのように感染警戒を呼び掛ける指標の作成を検討すると明らかにした。同日開かれた厚労省の専門家組織「アドバイザリーボード」で議論が交わされた。
 新型コロナの患者数は、感染症法上の位置付けの5類移行後、全国約5000の医療機関から報告を受ける「定点把握」に変更。同様に定点把握が導入されているインフルでは、感染状況に応じて「注意報」「警報」といった指標が設定されている。
 同省は「新型コロナは流行の規模感や予測が難しい」などとして指標の作成を見送っていたが、自治体や専門家から基準の設定を求める声が上がっていた。 

(ニュース提供元:時事通信社)