気象庁は3日、台風12号が午後3時に小笠原諸島近海で熱帯低気圧に変わったと発表した。この低気圧の影響で関東や伊豆諸島に暖かく湿った空気が流れ込み、4日夜遅くにかけて激しい雨が降る恐れがある。突風や落雷、ひょうにも注意が必要という。
 4日午後6時までの24時間予想雨量は多い所で、関東北部100ミリ、南部150ミリ、伊豆諸島120ミリ。
 一方、台風11号は3日午前に非常に強い勢力で沖縄県・与那国島の南海上を西へ進み、午後は台湾南部へ進んだ。勢力はやや弱まったが、先島諸島では4日にかけて高波に警戒し、大雨に注意する必要がある。11号は5日午後までに中国大陸沿岸付近で熱帯低気圧に変わる見込み。
 沖縄県竹富町・西表島では3日午後4時50分までの24時間雨量が101.5ミリ、石垣市・石垣島では午後8時までの同雨量が89.5ミリとなった。同市内では午後3時5分ごろに最大瞬間風速21.1メートルを観測した。 

(ニュース提供元:時事通信社)