トヨタ自動車は6日、システム不具合により国内全14工場で車両生産が一時停止した問題について、定期的なシステムの保守作業が原因だったと発表した。同一のシステムで作動するバックアップ機でも同様の障害が発生し、工場の稼働停止に至ったという。
 システムは生産や部品の発注などを管理しているもので、データベースを整理するため、8月27日に保守作業を実施。この際、作業用のディスク容量が不足していたためエラーが発生し、システムが停止したという。
 バックアップ機も含めてシステムが止まったことで取引先メーカーへの部品発注ができなくなり、29日朝から30日夜にかけて各工場で車両生産がストップ。1万4000台前後の生産に影響が出たとみられ、今後の稼働日の生産台数を増やすことなどで対応する。
 同社は「サイバー攻撃によるシステムの不具合ではないことを改めてお知らせするとともに、おわび申し上げる」とコメント。保守作業の手順見直しなど再発防止に向けた取り組みを強化する方針を示した。 

(ニュース提供元:時事通信社)