アゼルバイジャンとアルメニアの係争地ナゴルノカラバフで25日に発生した燃料の爆発による死者数が29日、少なくとも170人に増えた。アルメニアのメディアが伝えた。アルメニア系住民が避難のための燃料調達に集まっていて惨事が起きた。
 現地ではアゼルバイジャンが軍事作戦で勝利。敗北したアルメニア系勢力「アルツァフ共和国」は解体すると28日に宣言する一方、住民は「民族浄化」を恐れてアルメニア本土に次々と逃げている。アルメニア政府によると、避難民の数は29日、約9万人に上った。ナゴルノカラバフで暮らしていたアルメニア系住民の4分の3が避難したことになる。 
〔写真説明〕ナゴルノカラバフの燃料貯蔵施設で発生した爆発後の火災=25日、ステパナケルト近郊(地元当局提供)(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)