【シリコンバレー時事】米オープンAIは6日、対話型AI(人工知能)「チャットGPT」を専門や目的に応じてカスタマイズできるサービス「GPTs」を始めると発表した。プログラミングコードを学ぶ必要がなく、専門性や目的を入力するのみ。企業に加え個人も利用できる。幅広い用途に対応し、収益基盤を強化する狙いだ。
 オープンAIが初開催した開発者会議で発表した。アルトマン最高経営責任者(CEO)は「人々はより賢く、より個人に最適化できるAIを求めている」と狙いを説明した。チャットGPTの週間利用者数は1億人いるという。
 企業の生産性向上だけでなく、子どもの算数の勉強などにも使える。保有するデータや電子メールなどと連携させることも可能。作ったアプリは、今月に始める「GPTストア」で提供可能で、利用者数に応じ収益も分配する予定。
 オープンAIは、対話型AIの最新の基盤技術「GPT―4ターボ」も公開した。「標準的な300ページの書籍」(アルトマン氏)を入力できる。現行の「4」は2021年9月までの情報を参照するが、4ターボは今年4月まで学習した。利用に伴う単価は安くなった。 

(ニュース提供元:時事通信社)