国連人道問題調整事務所(OCHA)は15日に公表した報告書で、ミャンマーで10月下旬に勃発した国軍と少数民族武装勢力の衝突により、子供を含む市民75人が死亡、100人近くが負傷したと明らかにした。20万人以上が避難を余儀なくされているという。
 報告書によると、空爆や砲撃を交えた衝突は北東部シャン州で始まり、西部ラカイン州や東部カヤ州に拡大。避難者の多くは、中国と接するシャン州北部に向かっている。
 国連のグテレス事務総長は報道官を通じて声明を出し、ミャンマーでは2021年のクーデター以降、避難者が200万人を超えたとして「全ての当事者に市民の保護と国際人道法の順守を求める」と呼び掛けた。 

(ニュース提供元:時事通信社)