能登半島地震で被災した石川県七尾市には、災害ごみを受け入れる一時的な集積場が設置されている。発生から2週間となった15日も、壊れた家具や廃材を持ち込む人たちの車が朝から長い列をつくった。設置期間は3月31日までで、「助かるが、まだまだ足りない」と切実な声が聞かれた。
 集積場となっているのは、同市石崎町の「能登香島駐車場」。この日はソファや布団、テレビなど、さまざまな廃棄物が持ち込まれた。汚れたランドセルが捨てられる様子を、車の助手席から残念そうに眺める男児の姿もあった。
 うずたかく積まれた廃棄物の中には、泥の付いた日本人形やトロフィー、地震の発生時刻で止まった時計なども。敷地内では、長野県や福井県などから応援に駆け付けた自治体職員らが作業に追われていた。
 同市の契約社員黒川恵子さん(71)は、夫と自家用車2台で壊れた家財を持ち込んだ。「片付くと生活が全然変わるので、本当にうれしい」とほっとする一方、「家はいずれ取り壊さないと駄目で、今後の見通しは立たない」と話した。同市の小売業木下博安さん(72)は集積場が不足しているとし、「市の中心部にも何カ所か作ってもらえれば」と要望した。 
〔写真説明〕集積場に搬入された災害廃棄物。地震の発生時刻の前後で止まった時計もあった=15日午後、石川県七尾市
〔写真説明〕集積場に搬入される災害廃棄物=15日午後、石川県七尾市

(ニュース提供元:時事通信社)