斎藤健経済産業相は16日の閣議後記者会見で、能登半島地震による停電について、「一部地域では長期化も想定される」との見解を示した。配電設備の損傷により、同日夕の時点で石川県の8000戸以上で停電が続いている。斎藤氏は「余震や天候、道路状況に大きく左右される」として、復旧の見通しを示すのは難しいとした。
 土砂災害による被害が発生し、道路が損壊した石川県輪島市、珠洲市で影響が大きく、停電戸数の約9割を占めた。50人以上の避難所では、2カ所で停電が続いている。斎藤氏は「自治体の要望に沿って、まずは避難者の多い避難所へ電気を届けることを最優先に取り組みたい」と述べた。 

(ニュース提供元:時事通信社)