【バンコク時事】ミャンマーのメディアによると、中部の第2の都市マンダレーで19日、旅券(パスポート)事務所に市民が殺到し、2人が死亡する事故が起きた。クーデターで実権を握る国軍が徴兵制実施を発表して以降、国外への「脱出」を希望する若者らが増えている。
 事故は午前2時ごろ発生。旅券申請や書類入手のために数千人が前日の夜中から事務所前に集まり、列の中で押し合いが生じて52歳と39歳の女性2人が窒息死した。マンダレーでの申請は1日200件に制限されていた。
 国軍は10日、18歳以上の若者を対象に徴兵制を実施すると発表。地元メディアは4月から開始されると報じた。発表を受け、隣国タイへのビザ(査証)を求める人も急増。最大都市ヤンゴンのタイ大使館は16日、ビザの申請受け付けを21日までは1日400人に制限すると表明した。 

(ニュース提供元:時事通信社)