【ニューデリー時事】パキスタン軍が18日、アフガニスタン東部の国境地帯に越境攻撃を行い、子供3人を含む8人が死亡した。アフガンのイスラム主義組織タリバン暫定政権が発表した。パキスタン外務省によると、同国内のテロ事件に関与した武装勢力を標的にした作戦を実施した。
 暫定政権によれば、東部のパクティカ州とホスト州で同日午前3時(日本時間同7時半)ごろ空爆があり、民家を破壊。子供3人や女性5人が犠牲となった。ムジャヒド報道官は声明で攻撃を非難し、「パキスタンが制御できない非常に悪い結果をもたらす可能性がある」と警告した。暫定政権の国防省は、報復として国境沿いのパキスタン軍施設を「強力な兵器で攻撃した」と発表した。
 アフガン国境に近いパキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州では16日、軍施設が武装勢力に襲撃され、治安要員ら7人が殺害されていた。 

(ニュース提供元:時事通信社)