【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会は14日午後(日本時間15日午前)、イランによるイスラエルへの大規模攻撃を受け、緊急の公開会合を開いた。各理事国から緊張緩和と自制を求める声が相次ぐ中、イスラエルは「国連憲章違反だ」と攻撃を糾弾し、対抗措置を取る可能性を示唆。イランは「イスラエルがわが国の在シリア外交施設にテロ攻撃を仕掛けたからだ」と正当化し、非難の応酬となった。
 開催を要請したイスラエルのエルダン国連大使は「攻撃は越えてはならない一線を越えた。イスラエルには報復する法的権利がある」と主張した。ただ、具体的な対応に関しては言及しなかった。
 これに対し、イランのイラバニ国連大使は、安保理がイスラエル非難など適切な対応を取らなかったため「自衛権を行使するしかなかった」と反論。さらに、中東地域や米国との「これ以上の緊張激化や戦争は望んでいない」と強調。イスラエルの反撃をけん制した。 
〔写真説明〕14日、ニューヨークの国連本部で、イランによるイスラエル攻撃を受けて開かれた国連安保理の緊急会合

(ニュース提供元:時事通信社)